トップひとりごと>その17

ネイタルの金星が・・・

ネイタルの金星にトランシットの木星がコンジャンクションになる時期は、恋の時期・・・なんて言うやろ。

おっと、星占いにそんなに詳しくないって人のために、ちょいとだけ言うとくと、時期を見る時には、その人が生まれた時の星の位置(ネイタル)と、今、星がどの位置にいるか(トランシット)の関係で見ることが多いんや。
当然、星は、刻々と位置を変えていくから、生まれた時の星といろんな位置関係が、できてはなくなり、できてはなくなりしてて、私らはみんな、色んな星からの影響が強まったり、弱まったりしながら、旅をしてるんやなぁって思うことも多いわ。

でっ、金星は、ご存知のとおり、恋愛の星やろ。でもって、木星は、ものごとを拡大していく星で、昔から吉星と言われ、時に、天のサンタクロースなんて呼ばれたりするやろ。
そやから、この二つが同じ位置に来ると(コンジャンクション)、恋をしやすいってことになるんや。

私のこと占って・・・って言われて、占いをする時、その時期を伝えることも結構あるなぁ。
「あんたはこの時期、恋をしそうやで」ってふうやのうて、相手の人のホロスコープを調べて、「彼にアプローチをかけるなら、この時期は外したらあかん。恋愛モードになってるから、絶対、あんたから誘うんやで。」ってふうに使うことの方が圧倒的に多いんやけどな。

ただし、木星は、約12年かけてホロスコープを一周するし、ネイタルとトランシットの関係を見る時は、誤差はかなり少なくして判断するもんやから、木星が逆行いうて、ちょこっと後戻りする場合もあることを考えても、せいぜい、とある1年の間に3度ほど、10日程度の特別な時期があって、次は、また、10年後、ってな感じやな。

ハレー彗星よりはましやけど、オリンピックよりもけえへんやん。
ちょいと、残念か?

まぁ、金星が木星と重なる時以外にも、恋愛モードになりやすい時期はあるから、その時はそれでがんばりやってことになるんやけどな。

そやけど、アラフォーになろうと、アラフィフになろうと、結婚して、子どもを持って、専ら家庭の主婦として生活するようになろうと、ネイタルの金星にトランシットの木星がコンジャンクションになる時期はやってくる。そういう時に、恋をするかちゅうと・・・・まぁ、そういう場合もあるやろ。

でもな、金星は恋以外にも、娯楽や楽しみごとや芸術の星なんや。
そやから、ネイタルの金星にトランシットの木星がコンジャンクションの時期は、楽しみごとに出会う時期なんや。

ふと耳にした曲に心惹かれて、それがきっかけで、そのアーティストのファンクラブに入ったりとか、
テレビである俳優さんを見て、すっごくドキドキして、その人の過去の出演作品のDVDを借りてきて、かたっぱしから見たりとか、
これまで、読んだことのなかったジャンルの漫画を読んだら、みごとはまってしまったりとか、
ショーウインドーで見かけた和服の美しさに魅せられて、突然、和装をしてみたくなったりとか、
いわゆる、「○○が今、私のマイブーム」ちゅうことも起こりやすいんやなぁ。
そんで、それが、あんたの世界を広げて、より豊かなもんにしていってくれる。

まぁ、人によっちゃ、チロルチョコがマイブームちゅうのんもあるかもなぁ。
あと、金星と木星のパワーを毎度、専ら自分の趣味だけに使って、恋愛にはまわらないって人もいてはるかなぁ。

ともあれ、この時期は12年に一度、天からちょっとした贈り物が届く時期、人生に彩りをもたらしてくれる時期なんや。
恋愛に限らず、あんたに、ええ出会いがあることを祈ってるで。

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生涯一人の人を・・・

ある女友達と話をしてて、長い間連れ添った人から「生涯、本気で好きになったんは、お前だけや」って言われたら、どない思うちゅう話になった。

「方便ならええけど、もし、それが本音やったら、ちょいとさみしい気がする。」と彼女は言ったんや。なんとも贅沢なことに。

彼女によると・・・

どんなに大事に思う人がいたとしても、別の人に心惹かれることなんて、誰にでもあること。

そやけど、その気持ちが誰かを傷つけたり、自分の築いてきたもんを壊すことにもなりかねないから、そこで躊躇もするし、悩みもする。
それでも行ってしもて、泥沼の展開になってしもたりもする。
まぁ、中には、あまりに軽々しく、しかも繰り返し泥沼に飛び込んでまう困ったやつもいる。
泥沼やのうて、泥沼もどきが大好きな、別の種類の困ったやつもいる。
凡人は、心惹かれた相手とよく似たタレントさんや役者さんを見つけて、誰はばかることなく、「大好き!」と叫んでみて、心をちょっぴり解き放ってみたりする。

それでも、連れ添う相手には、大事な人がいながら、別の人を好きになってまう時の、甘さの混じった苦さを知ってる人でいてほしい・・・んだそうだ。なんとも贅沢なことに。

「生涯、本気で好きになったんは、お前だけや」なんて、連れ合いが本気で言うわけないやろ、ちゅうのが、私の返事やったんだが。

もし、連れ合いがそんな台詞をはいたら、なんでそんなことを言い出したんやろ、って頭の片隅で計算しながら、にっこり笑って「うれしいわ。おおきに。」って答えるしかないやろ、ちゅうとこだけは、彼女と私の意見が一致した。

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てんびん

 ウィキペディア(英語)の正義のカードのページウィキペディア(英語)の金貨6のページ

占いでてんびんちゅうと、まずは、星占いのてんびん座。
そやけど、タロットでてんびんちゅうと、「正義」のカードかなぁ。
裁判の女神とも言われてて、大概、片手に剣を片手にてんびんを持ってるとこが描かれる。
てんびんは公平性、剣は判断力・・・正しい決断力を象徴する厳しくもかっこいいカードってイメージかなぁ。

この女神さん、目隠しして描かれることが多くて、つまらない雑音や身びいきなどに惑わされることなく、決断するってことらしいけど・・・

愛用のRider Waite Tarotでは、彼女、目隠しせず、堂々と前を向いてる姿で描かれてるんや。

そやから、彼女の耳には、「つまらない雑音」もしっかり届いてる。
同じ罪を犯した人を裁くにしても、その理由は何やったんか。
目の前の罪人に重い罪を課したら、その家族はどないなるんか。
そもそも、自分かって、同じ立場になったら同じ罪を犯したかもしれへんのに、人に刑罰を課すちゅう大それたことが許されるんか。

彼女は、心の中の小さな迷いからも目をそむけたりせえへん。
何もかも、しっかり受け止めた上で、全身全霊をかけて結論を出すんや。
行った行為に真に相当する刑罰を・・・。

私、目隠しをしてない裁判の女神のこと、好きやなぁ。

さて、Rider Waite Tarotには、もう一枚、てんびんが描かれてるカードがあるんや。

「金貨6」や。

このカードには、お金持ちの人が貧しい人をお金をあげてるとこが描かれてるんや。いうならば、施しのカード。
そやから、始めのうちは、このカード、あんまり好きやなかった。
なんせ、私は1億総中流と言われた時代を知ってるから、施しに対して、なんやいやなイメージがあるんや。

そやけど、このお金持ちの人も、てんびんを持ってはる。
貧しい人が二人描かれてるんやけど、よう見ると、うち一人の人は、背中に赤いお財布を隠し持ってるんや。要するに、お金に困ってるふりをしてるんや。
このお金持ちの人は、そこを見抜いてて、お財布を隠し持ってる方の人にはお金を渡してへん。

真に適正な分だけ、真に必要としている人へ。
物をしっかり見ることとそれに基づいて決断すること・・・
彼のてんびんはその象徴なんかもな。

そして、もう一つ、金貨のカードは、2から10にかけて、社会的な成功を得るまでの物語とも言われるやろ。
そやから、金貨6のお金持ちの人は、裕福な家に生まれついた苦労しらずのお坊ちゃまやないんや。
彼は、下積みから始まって、努力を重ねて、いくらかのお金を手にできるようになった人で、自分が自分ひとりの力でここまできたわけやないって知ってはるんや。
昔は、気付かへんかったけど、何も持たなかった自分を支えてくれた人がきっといたはず・・・そう思うから、自分の稼いだお金を誰かに渡せるんやろか。

彼がお金を渡す相手は、過去の自分でもあるんかもな。
そやから、お金を渡す自分ともらう彼は、てんびんの左右でちゃんと釣り合ってるんや。
そんで、お金をもらった彼は、いつか成功して、次の人にお金を渡す時がくるんやろか。

そやそや、このカードで描かれてるお金って、文字通りのお金だけやのうて、技術や立場や人脈や、その他いろんなもんも暗示するや。

そやから、自分が努力の結果、手に入れたもんを自分のためだけでない使い方をするって、意味でもあるんや。
例えば、実績を積んだ人が、後輩に自分のノウ・ハウを伝え、仕事を引き継いでいくとことか、上からある程度の評価を得るようになった人が、理不尽な扱いに苦しんでる新人さんを励ましたりするとことか。

長い長い時間を経て、誰かからもらったもんと誰かに渡すもんは、釣り合っていくんかもな。
どだい、親に生んでもらった恩は、直接には、返しきれへん。そやけど、違う形で世の中に返すことはできるかも知れへんのやからな。

もらうべきは、ありがとうと言ってもらい、渡すべきは、どうぞと言って差し出し・・・その時は、一見、一方的な関係に見えたとしても、そうやって物事は、大きく緩やかに流れていくもんやって「金貨6」のカードは、言いたいんかもな。

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