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棒9~正しいこわがり方

  ウィキペディア(英語)の棒9のページ

こわいもん知らずって言葉あるやろ。

ただ、ただ、全力前進や。
失敗することなんて、へとも思ってへん。
そんなんやってたら、変に思われたり、悪く取られたりするかも知れへんで・・・なんて、考えてもみいへん。

でっ、思いっきりぶつかって・・・

こわいもんを知ったのが、このカードや。棒9。

頭の怪我は、こわいもんの置き土産や。
痛かったんやろなぁ。いや、今でも、まだ、痛そうや。

そんで、バリケードみたいに棒を並べてみたんかなぁ。
その中に隠れてたら、二度とあんな目に会わんですむやろ。

彼の目は、用心深く、周りの様子をうかがってるで。

そやけど、ちょいと臆病すぎはせんやろか。
あつものにこりてなますをふく・・・ってか。

まぁ、そやけど、痛い目にあってこわさを知るのも、知恵の始まりや。
攻めしか知らなかったんが、守ることを知る時でもあるし、な

無鉄砲に力まかせに走り回るんやのうて、いつ、どんなふうに、動いてみたらええんか。
どこから情報を仕入れ、どんなツテを探したらええんか。

同じ一生懸命やるんでも、やみくもに一生懸命なだけでは、単なる自己満足や。
勢いと気持ちだけでなんとかなるんやったら、とっくに、他の人かて、なんとかなってるやろ。

どんな場所で、どんなとこに、まずは力を注ぐんかを考えんとな。

痛い目にあった後には、次のステージに進むチャンスがやってくるで。

痛い目にあったことを単に痛い目にあったで終わらせてまうんか・・・
ずっと時間がたってから、甘酸っぱい思いで振り返って、あの頃は無茶したなぁって思えるようになるんか・・・

ともあれ、ここから、また新たなスタートや。
ほどよく、何かをこわがるちゅうのは、大事なことなんかもな。

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父の思い出~豚の夫婦

ブタの夫婦がのんびりと 畑で昼寝をしてたとさ
夫のブタが目をさまし 女房のブタにいったとさ

いま見た夢はこわい夢
オレとおまえが殺されて こんがり カツにあげられて
みんなに食われた 夢を見た

女房のブタが驚いて あたりのようすを みるならば
いままで寝ていた その場所は
キャベツ畑であったとさ

子どもの頃、よう父から聞いたんや。

「なんで、キャベツ畑なん?」って尋ねたら、「トンカツは山盛りのキャベツにのってるもんやろ」って。

リズムがよくて、ユーモラスで・・・かわいい絵本になりそうやろ。

長い間、誰の作品か、知らんかったんやけど、先日、ひょんなことから、わかってな。

終戦間もない頃、大ブレークして、そのさなかに若くして亡くなられた三代目三遊亭歌笑さんの「歌笑純情詩集」やったんや。
落語の枕に語られてたらしいんや。

ほんま、口ずさみたくなるわぁ。

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棒3

  ウィキペディア(英語)の棒3のページ

舶来の品なんて言葉は、ほとんど聞かへんようになったけど、遠い国からやってきたもんは、それだけで憧れやった。

今は、海外旅行のお土産をもらうことも、そんなに珍しいことやのうなったけど、初めて海外のブランドの香水やらチョコレートやらもらった時は、ほんま、どきどきしたで。

包み紙ひとつでも、見慣れたものとはまるでちごてたし、外国のコインやら、新聞紙やら、絵葉書やら、どんなもんも宝物みたいやった。

ほな、南蛮貿易で金平糖を初めて手にした戦国武将たちは、何を思ったんやろ。

昔、昔から、海を行く船や港は、新たな文化との出会いや富の象徴や。

そやから、棒3の海は黄金色なんやろか。

新たな文化との出会いには、どきどきと不安が交じり合うもん。
向こうから、いらっしゃいって歓迎してくれることもあるけど、あんた、なんやのん!って拒絶されることもある。
どっちか一方、ちゅうより、その両方が混じってることもあるなぁ。
すごいなぁ、面白いなぁって思ったり、私って、やっぱり、よそもんなんやって痛感したり。

海外に行くときは、言葉を学んでから行くように・・・って、まぁ、当たり前ちゅうたら当たり前やけどな。
相手と意思疎通ができるように、そんで、相手の懐に入れるように。

そやけど、専門家同士が、お互い語学は得意やないのに、技術を通じて、じかにやり取りして、びっくりいした・・・って通訳の人が言ってたことがあったなぁ。
トイレはどこ?も通じへんのに、土木技術の話はできるんやて。
何かに秀でること、何かに情熱を持つことは、それだけで、通じることなんかもなぁ。

そしたら、逆に、自分の小ささを感じることも・・・。

相手のやり方・考え方には、自分と同じやないとこもある。
そやけど、相手とそっくり同じにならんでもええ。
相手は相手、自分は自分のまま、まずは、にっこり笑って挨拶して、いろんな話をしてみよや。

そうやって、いろんな物が行き交っていくんやろ。

港は、交易や交流の象徴や。 あこがれ一つで港を目指した日は、多くの経験を経て、どこにつながっていくんやろな。

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