2人、3人、5人・・・
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Rider Waite Tarotで、タロットが示してる数と、描かれてる人間の数が一致してる小アルカナのカードって意外に少ないんや。
2人・・・私とあなた・・・
目の前のあの人は、何を思ってるんやろ、何を考えているんやろ
自分とは、ちょっと違うから、とっても気にかかる
あの人も同じように、思ってくれてるんやろか
もし、そうやったら、どんなにうれしいやろ
そうして、伏し目がちに、でも、しっかりと見詰め合う2人 「聖杯2」
タロットカード78枚のうち、一番、恋愛に似合いのカードかもな。
恋愛ちゅうと、大アルカナの「恋人たち」のカードを想像する人も多いけど、あっちは、男性は女性を見て、女性は男性やのうて、天使を見てるんやなぁ。
「ねえ、ほんとにこの人でいいのかしら」って、妙にリアリティのある声が聞こえてきそうや。
そやけど、「聖杯2」のカードでは、彼は彼女を見つめ、彼女は彼を見つめ、そして、触れ合うその時を心待ちにしてるみたいや。
らぶらぶのカードなんやなぁ。
さて、「聖杯2」にもう一人加わると「聖杯3」。
描かれてるのは3人の女性。
踊ってるような軽やかな足取りで、乾杯!とばかりにかかげた聖杯には、アルコールが入っていそうや。
女三人集まれば、かしましいって、女性としては、ちょいと微妙な言われ方やけど、気の置けない女友達で集まって、おいしいもんでも食べながら、ぺちゃくちゃおしゃべり。
2人もええけど、3人もええで。
3人は、なんとなく似てるけど、ちょっとずつ違うんや。そやからこそ、楽しい。
こっちは、きゃぴきゃぴのカード。
でもって、この「聖杯」が「金貨」になると、場面は「休日」から「仕事」にがらっと変わる。
「金貨3」 集まってる3人は、なにやら相談中。
今のわしの担当分野の進捗状況は、こんな感じや
問題点は、こんなとこやけど、そっちでなんとかならへんか
う~ん、そのことやったら、簡単やないけど、こっちでなんとかやってみよか
ところで、予算の方は、どうやねん
こっちも三人三様。
そやから、持ち場もそれぞれ別々。
そやけど、それぞれの役割を全力でこなしてこそ、一人ではでけへん大きなこともできるんや。
そんで、いきなり2人増えて、5人 「棒5」
こうなると、もう、何が何だかわからへん。集まってるのんは、若木のような少年5人。
おれ、タレントの□□ちゃん、タイプやなぁ。
おっ、おれもや。
え~、あんねんええんかぁ、信じられへん。
△△ちゃんの方が、絶対ええでぇ。
□□ちゃんを悪く言うやつは、許せへんでぇ。
いやぁ、2人ともなかなかやで。
そうかぁ、おれ、どっちかちゅうと、年上の方がええかも。
って、いったいなんやねん。あんたら、マジなんか、遊んでるんか。絶対、結論、出えへんわ。
そやけど、仕事や勉強においては、ライバルやったりするんや。
あいつ、軽いだけのやつやと思ってたけど、結構根性あるんや。
あいつも物静かなやつやけど、実は、鋭いとこあるんやなぁ。
おれも、負けてられへん。がんばらなな。
5人は、世間。もまれてこそ、大きくなれるし、自分のことも、ようわかるようになる。
2人、3人、5人・・・それぞれになかなか、面白いで。
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月と金星
夜空を見上げるんと星占いと、いったいどっちを先に好きになったんかは、今となっては思い出されへん。
でもな、小さい頃から、夜空を眺めるん好きやった。
大阪生まれの大阪育ちやから、満天の星空には縁がなかったけど、それだけに、存在感のある星座はおなじみやった。
夏休みの最中に南の空に長々と伸びるさそり座とアンタレスとか、
Wの形がかわいらしいカシオペアとか、
とびっきり賑やかな冬の空の中でも、主役クラスのオリオン座とか・・・
それから、夕暮れから完全な夜の空になるまでの空の色の変化を見るんも、好きやった。
空の上の星座の方は、ちょいとご無沙汰やけど、夕空をきれいやと思うとこは、大人になってからも続いてて、宵の口に外を歩いていて、西の空に、宵の明星を見かけたら、それだけで、なんや得したような気分になるんや。
空の青が深くなるにつれて、金星の輝きが強くなっていくとこなんか、格別や。
あぁ、ええもん見せてもろたなぁって。金星って、やっぱり、特別な星なんやなぁ。
その金星と月が、ごく近くにやってくることが、まれにあるんや。細い月と金星が間近に並ぶんや。
最近では、平成22年5月16日な。こん時は、私も、屋上に上って、月と金星のランデブーをずっと見守ってたんや。
こういう光景にであったら、ただただ、見惚れるしかないやないか。
写真は、ketunoriさんの作品です。写真をクリックすると、Twitpicに掲載された大きな写真が見られます。
ketunoriさんの写真ブログ「デジイチイマイチ555」は、こちら。素敵な写真を撮られる方です。
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百人一首・つづき
こないだもろたメールに、ひとりごとのコーナーで百人一首について書いたん、なかなか面白かったってあったんや。
そんで、その方は、しのぶれど・・・の歌が好きなんやそうや。
百人一首の恋の歌って、ほんま1000年の昔のもんとは思われへん。
読んだだけで、恋する気持ちがよみがえってくるで。
ずっとずっと昔から、いろんな人が、同じような気持ちを味わって、歌に自分の思いを重ねてきたんやろなぁ。
しのぶれど 色にいでにけり わが恋は
物や思ふと 人のとふまで 平 兼盛(たいらのかねもり)
大阪のおばちゃん流の意訳
あかんわ、あかん、絶対あかん。
誰にも知られとうないって思ってたのに。
こんなんしてたら、私の気持ち、丸わかりや。
全然、いつもの私でいられへん。
ほら、また、あの人のこと、考えてしもてる。